そこはまるで江戸時代!日本の美を感じる宿場町

町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。
旧中山道の奈良井宿は、鳥居峠上り口にある鎮神社を京都側の端に、奈良井川沿いを緩やかに下りつつ約1kmにわたって町並みを形成する、日本最長の宿場です。
長野県出身でありながら、奈良井宿を訪れたことがなく、せっかく写真を始めていたのでミラーレス持参で世界観を切り取りに。

木曽路の中で標高の高い奈良井宿。今年は初夏から猛暑の予感でしたが、標高の高さゆえクーラーいらず。
駐車場は有料(500円)で、まずはそちらに車を止めて、いざ出陣!

空が高く見えるほどの快晴で、最初の一歩を踏み込むとそこはまさに「江戸時代」。わーー。

どこを切り取っても絵になる宿場町。
中山道木曽路十一宿のうち、北から2番目の難所:鳥居峠を控えた宿場町。木曽11宿の中では最も標高が高く、難所の鳥居峠を控え、多くの旅人で栄えた宿場町は「奈良井千軒」と謳われました。
確かに車で行っても結構な山超えなので、ここを歩いていたとは、江戸時代の方々の体力には脱帽です。
「奈良井千軒」とは、奈良井宿の繁栄ぶりを表す言葉で、かつて多くの旅人で賑わった様子で、中山道屈指の難所である鳥居峠を控えていたため、多くの旅人が休憩や宿泊に利用し、その結果、宿場町として栄えたそうです。

何がすごいのかというと、ここに普通に人々が暮らしていること。もちろん、宿場町の子孫にあたる方々が多いことと思います。
だから、美容院とか、郵便局とか、飲食店、酒蔵、そしてここに泊まれる旅館も存在しています。

1kmの長さがある宿場町なので、視界が届く範囲が全てこの風情で、一部を写真で切り取っても現実逃避するにも余計なものがなく隙がない。

ところどころに井戸があり…

山なので雪解け水が湧き出てくるのか、豊富で透明で清潔な水が豊富なのだろうな。美しい日本がここにあります。

たぬきの置物すら、この雰囲気では絵になる。

日本一標高の高い蔵元。杉の森酒造。

「山の水 空に一番近い酒」というキャッチコピー。誰が考えたのでしょうか。素敵すぎる♥
創業寛政5年(1793年) の創業以来、200余年木曽の地酒を守り続け、2012年に惜しまれつつ休眠に入った杉野森酒造が、suginomori breweryとして2021年に再スタートを切りました。
日本一標高の高い蔵元として奈良井宿を潤してきた山の水と安曇野産の酒米を使用し、新日本酒「narai(ナライ)」を醸しています。
こちらの酒造のお酒は、販売はこちらではなく、近くの別の店舗で帰るようです。

近くに「笹屋」という酒屋があるのですが、なぜかこちらでは取り扱いがなく…なぜ~

「木曽路」「中乗さん」「七笑」「かけはし」の地酒4銘柄の他、地酒、地ワイン、地焼酎など100アイテムを超える品を季節毎にラインナップを変えているそう。
こちらの酒屋も100年の老舗。建物は180年前のものとのこと。

旅館が越後屋だったり、長野県の胃腸の病気なら何にでも効く薬「百草丸」を扱う薬屋さんも。
以前友人が、元気がないときには百草丸を飲むと言っていて、胃薬なのに…と思いましたが、後に鬱症状にも効く成分が入っていると聞いて、友人は、本能でそれをしていたのかと思うと先見の明がある。
実際は、色々な検証を経て、胃を丈夫にすることで、結果ストレス症状の改善に役立っているのではないかということでした。
長野県人だったら一度は飲んだことのある薬だと思いますが、1回20錠なので数えるのが大変~
【第2類医薬品】御岳百草丸 500粒が胃腸改善ストアでいつでもお買い得。当日お急ぎ便対象商品は、当日お届け可能です。アマ…
奈良井宿の人々の生活を支える店舗もここに存在するだけで特別なものに見えます。
そして、そろそろ1kmを上り切ります。
疫病に苦しむ民の願いに応えた「鎮神社」

こちら側が実は宿場の入口らしく、こちら側にも駐車場がありました。
神社の近くに流れる小川は清涼感(ここだけ涼しい)を感じ、マイナスイオンたっぷりで、これはご利益ありそう。

元和四年(1618)、奈良井宿に疫病が流行り、これを鎮めるために下総国(千葉県)香取神宮から経津主神をまねき、祭祀をはじめたとされています。
毎年八月十一日・十二日の両日には、氏子総出による盛大な例祭がとり行われます。地元を出ている人も戻り、一年でもっとも賑やかな時を迎えます。本殿は市の有形文化財に、社叢は市の天然記念物に指定されています。

たくさんの人々が行き交う宿場町では、疫病が流行りやすいのでしょうね。
中山道最大の難所といわれた鳥居峠の入り口に位置し宿場に暮らす人々や行き交う旅人を見守ってまいりました
お心を癒し、魂を鎮める場所。疫病に苦しむ民の願いに応え 病を鎮めた大神様の慈悲の御力は古来より篤く信仰されてまいりました。
お心を癒し、魂を鎮める場所。亡くなった方も多かったことと思います。
そういえば、戸隠神社にある「九頭竜神社」は虫歯の神様だと聞きました。昔は病気も虫歯も神頼みだったのかと思うと、なかなかやりきれない気持ちになります。

狛犬の歯が金歯です(^_^;)

向かって右側が「玉取り」と呼ばれる金の玉を持つ狛犬、左側が子供を連れた「子取り」の狛犬で、親子連れになっています。特に子連れは珍しいですね。
狛犬は、元々獅子が起源で、魔除けや厄除けの意味を持つとされているそう。こちらの狛犬も松本スタイルでした。
松本市の四柱神社と深志神社も松本スタイルの狛犬。
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無数のおみくじが結ばれています。お願いや祈りの数の多さを物語っていますね。

神社は高台なので、宿場町を見下ろす立地。神様が見守っているという雰囲気があります。

GoProを持ったYouTuberが井戸水に触って「冷てー!」と大声を上げていたので、私も…。
うん、冷たい。普通に。

この日は空が高く見える透き通った晴天で、宿場町の影が色濃く落としていました。
幸せの鳥、燕が飛び交う

春から初夏は燕の子育てシーズン。

ところどころに燕の巣があり、子育て真っ最中。これは旦那さんが巣を見張っているのかな。

つがいが多く、夫婦2羽で見かけることが多く。

燕は一夫一婦制。
基本的に一度つがいになると、相手が生きている限り同じ相手と関係を続ける傾向があるとのことで、鳥のが人間より偉い!

奥さんは美人さんです。これは、不倫の心配なさそうです。

木の格子に飾られた折り紙。

松ぼっくりの人形。

燕だけでなく、山に閉ざされたようなこの宿場町にも、小さい命が育まれているのでしょうか。
学校に行っているであろう平日の昼間だったので、子どもの姿は見かけませんでしたが、ここからの通学はちょっと大変そう。
他にもたくさん撮影した写真をスライドショーでまとめました。
天気が良かったこともあり、江戸時代の宿場町の風情を切り取れていると思います。
まとめ

大自然に抱かれるように佇む宿場町は、ゆっくりと時間が流れるような感覚で、あっという間に3時間。
江戸時代に旅する人々に思いを馳せれば、峠超えの後のオアシス。誰もがほっと安堵のため息をつき、心落ち着ける場所。
車で来るのも大変ですから。ここまで歩いてくるなんて…。さらに、先があるなんて…。
ここだけ時間が止まっているような風情と、古さというより時代を超えてこの空気感を感じられる。もしかしたら夕方以降に訪れると、さらに時代を超えた宿場町の風格を感じ取ることが出来るかもしれません。夜景も美しそう。
グルメも豊富で、食べ歩きにもぴったりです。
信州蕎麦、山賊焼き、団子、おやき、アイスクリームなどなど、お腹を空かせて訪れて、地元グルメを堪能するのも良きかな。おしゃれなパスタ屋さんやカフェもありますよ。
あと、塩尻市ってとっても広いのね…。すぐ隣が木曽にはなるけど、ほんと広い。
奈良井宿の宿泊は
現地までのアクセス
奈良井宿公式HP



































