緑と黒のツートンで目に優しい

外国人観光客が本物の日本を探してたどり着く場所(わさびソフトクリーム)とのことで、久しぶりに訪れてみました。
見渡す限りのわさび畑。黒と緑の世界が広がります。

たくさんある橋から見える景色。どっちも一緒ですが、とにかく広大です。

見どころのひとつである三連水車。
<黒沢明監督の映画「夢」の舞台> 世界的に名高い映画監督、黒沢明氏の監督脚本による映画「夢」の撮影が、 農場の脇を流れる二つの川の合流地点で行われました。 「夢」は、1990年に公開された8話のオムニバス映画です。そのなかの「水車のある村」という話でこの水車小屋が使われました。映画の企画者は、アメリカのあのスピルバーグ監督です。
Amazon.co.jp: 夢(初回仕様) [Blu-ray] : 倍賞 美津子, 伊崎 充則, 原田美枝子, 黒澤明:…
海外ではとっても人気のある黒澤明監督の映画のロケ地なんですね。外国人が日本の原風景を求めてやってくる理由の1つかもしれません。
てっきり、わさびソフトクリームが目当てだと思っていました(^_^;)

以前訪れた時の写真がありましたので、合わせて掲載します。ボートに乗って川下りが出来るようです。

行ってしまいました…
水車を流れる川は蓼(たで)川と言って、すべて湧水です。湧水の量は1日に70万トン。この近くにある何十か所のわさび畑を巡って、安曇野で最も低い(海抜520m)この地に集まります。この後、犀川、千曲川、信濃川と名前を変えて、270キロ先の日本海へ流れ込みます。

そしてここに「珍百景」が現れます。
水車小屋付近を流れる蓼川(湧き水)と万水川(よろずいがわ)という一般河川のふたつの川がここに合流します。
全く水質が違う川だと表記されていますが、本当に色が違う。そして、水温の違いなどからしばらくは混ざることなく流れ続ける…

それがコレです。この日は奥に見える万水川が特に濁って見えています。

前回訪れた時の合流点の様子ですが、濁りが少ないのがわかります。
この時は見た目の変化が少なかったので、こんなもんか…とあまり気に留めずにいましたが、透明な水と濁った水が合流してもなかなか混ざり合わない様は興味深く移りました。これはまさに珍百景。
北アルプスの雪解け水が湧き出した「親水広場」

わさび田を流れる雪解け水を触ることが出来る広場。

湧き水は年間を通してほぼ13~15℃の水温で、毎日約12万トンが湧き出ています。12万トンとは、世界1周するような豪華客船を水でいっぱいにした量とほぼ同じです。

手を入れてみると…どこが水なのかわからないくらいに透明です。
湧き水なので夏でも冷たいため、川辺で遊ぶより安全に子供が遊んだり、また大人は足水をすることも出来ます。

また農園内に「大王神社」という神社もあります。
今から1,200年以上前、大和朝廷は東北討伐を進め、安曇野地域では住民が調停群に貢物などを強いられていました。
当地を治めていた魏石鬼八面大王(ぎしきはちめんだいおう)は民の苦しみを見かね、坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)率いる朝廷軍と戦いますが、大王は倒されてしまいました。
朝廷軍は大王が生き返ることを怖れ、体を分けて埋め、胴体が埋められたとされる塚が農場内にあったことから、「大王わさび農場」と名付け、大王を祀るため神社を建立しました。
しれっと書いていますが、また、大分血なまぐさい…(^_^;)
そういえば、同じ穂高に八面大王足湯という無料で楽しめるスポットが…
無料で入れる割にキレイなお湯なのでついでに立ち寄るのも良いかと思われます。
八面大王足湯の観光情報 営業期間:営業:10:00〜20:00。八面大王足湯周辺情報も充実しています。長野の観光情報なら…
栄養豊富な湧き水でわさびは育つ

わさび田の横を先程のきれいな湧水がぐいぐいと流れています。

こちらも以前撮影したのですが、一度収穫すると一旦畑をまっさらにしてしまうようです。

叔父に「わさびは自分の毒で自分を枯らしてしまうので、きれいな清流でないと育たない」という話を聞き「ほー」となりました。
わさびの辛味成分であるアリルイソチオシアネートは、わさびが成長する過程で細胞分裂の際に生成され、放出されます。この成分は、わさび自身にとっても毒性を持つため、きれいな水で洗い流されることで、わさびが自家中毒を起こすのを防ぎます。
わさびは、水中の不純物や汚染物質に弱く、きれいな水でなければ生育できません。湧き水や清流は、自然のフィルターを通ることで不純物が取り除かれ、わさびの生育に適した水質を保っています。
わさびは水温の変化に非常に敏感で、年間を通して水温が安定している場所を好みます。特に15℃前後が最適で、温度が低すぎると成長が遅れ、高すぎると病気になりやすいため、水温が安定している湧き水や清流が適しています。
引用:Google AI先生
わさびってとってもデリケート。
繊細でありながら自分の毒が自分を殺しに来るという…毒を流すために、清流が必要だし、温度も大事だし、不純物にも弱いと…
自己矛盾を抱えた上に、繊細すぎて手がかかるって、世の中にいたら大分面倒くさい奴ですねぇ。
食べたら辛いし、鼻にツーンとくるし、それでいて爽やかだし、結局実力あるし、人間だったらどうしても憎めない奴って感じでしょうか。

自然の力と人間の力をあわせて、生育に1年以上かかるとのことで、辛味の強い高品質のわさびが生まれるとのこと。
大きさで値段が変わるようですが、小さいもので1本1000円ほど。大きくなると2000円弱といった感じです。
売店にはありとあらゆるわざび製品が展開

売店には、採れたてのわさび、100%本生わさび、わさびの粕漬け、ドレッシング、わさび八味、たくあんなどなど、普通にうまそうなもののほかに、「こんなものもわさびでいけるんか!」というわさびラングドシャ、わさびマカロンまで色々ラインナップ。
オンラインショップでも購入できます。
フードコートでは、わさびコロッケやわさびフランクフルト、そしてわさびビールなどなど。

画像引用:https://shinsyu-softcream.com/info/shop/1573/
外国人がお目当てでくるのはこちら。わさびソフトクリーム。だと聞きました。
最近は、生わさびがトッピングされた「大王プレミアム」なるものが登場。本わさびソフトクリームはいただいたことがあるのですが、辛くなくわさびの爽やかな風味だけが薫るあっさりタイプ。
感想は「辛くない…案外いける…」
でも、一度でいいかなぁ…って感じで(^_^;)、今回も食べんのかいっ!
わさびをもっと期待していた人にはちょっと物足りないのかもしれないし、とはいえ攻めすぎると万人が食べられないとなってしまうので、賛否が分かれるソフトクリームだと思いますが、旅の思い出に一度は食べてみるのもいいかもしれません。
夏も冬もこってりソフトクリーム派なので、個人的には「あっさりし過ぎている」のかなぁと思います。
脂肪をあっさりさせるのは、わさびの良さですからね。乳脂肪まであっさりさせちゃうから~。でも、あっさり好きならハマるかと思います。
まとめ

広大な敷地に広がるわさび田と透明で美しい湧き水が流れ、(人の声以外は)自然音だけが聞こえる。
広いので歩くとちょうどいい感じの運動にもなって、心地よい疲労感も。人間って時々はこういう場所で、心を整える必要があるよなーって思える場所。
余談ですが、園内マップを見ながら散策しているカップルがいましたが、「でも…まったりすぎて、デートにはちょっと物足りないんじゃないかなぁ」と余計な心配をしました。本当に余計よ…
田舎の風景を見慣れている人より都会暮らしの方に新鮮に映る光景かもしれません。
安曇野市の宿泊は
現地へのアクセス
大王わさび農場公式HP
